もし何でもない一日を、何も変えずに、ただ同じ一日を生きることができたら…。
「アバウト タイム」という映画を観た。タイムスリップの能力を持つ男の、SFというよりヒューマンドラマだ。彼の父親から受け継いだこの能力は、未来へはいけないが、過去に戻ってやり直すことができる。
物語は、世界を救うなどという大げさな展開にはならない。主人公のティムは、ひたすら自分の人生の修正と、身近な人の救済にこの能力を使う。
でも、タイムスリップの本当の醍醐味は、何でもない日を何も変えずに、同じ一日を生きることだった。2度目の一日は、つまらない風景がキラキラと輝きだし、ティムは、その一瞬、一瞬が宝物だったことに気づく。
そして彼は、もう過去には戻らず、この時を、未来から来て、最後の日だと思って生きていくのだ。
今日はゴールデンウイークの2日目。
どこへも出かけず、家でスコーンを焼いて、小さな庭の世話をし、家族の食事を作る。特に良いことも、悪いこともなく、普通の一日が終わっていく。
平凡で、穏やかで、何でもない日。
幸せは、いつも目立たないまま通り過ぎる。
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