2016
2
Dec

絵日記

日帰り温泉にいったら、雨が降った。

露天風呂に誰もいないのは、雨が降っているから。

どうせ濡れるんだから、雨に濡れたってかまわない。

そう思って外に出たら、ぽつぽつが、ざーざーに。

ふと、学生時代、雨の日でもプールに入ったことを思い出す。

あの時は、息つぎで、もはや雨なのか、プールの水なのか、どちらか区別がつかない水にむせ、寒くて唇が青くなった。

少々嫌になりながらも、湯船につかる。

何だか、滝に打たれるの修行僧のようになってきた。

何で雨のなか、露天風呂になんか入っているのだろう?

あまりに傍若無人な雨。どうやら小降りになってあげようという気は、さらさらないのだ。

そろそろ内風呂に退散しようか?

しかし冷たい雨に打たれながら、出ていくのはなぁ~。

迷っていると、そのうちだんだんに、雨を見てるのが楽しくなってきた。

雨は空から糸のように落ちてきて、水面にぶつかる。

ぶつかって泡立ち、水玉が表面を転がる。

よく見ると、いくつもいくつもそこらじゅう、水の玉がコロコロ。

水玉と、ぽちゃんの形と、雨の線。その3つがリズミカルに奏でる世界が見える。

こうしていると、もれなく、私の上にも落ちてくる雨は、森のきのこの上にも落ちていることに気付く。

私ときのこは、雨でつながっている。

暖かいお湯のおかげで、余裕で雨を受け止めて、

雨をよろこんでいる植物の気持ちが、少しだけわかった気がする。