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渡り鳥のように 、大陸を移動する蝶がいるというのを知った時はびっくりしました。この小さな蝶は、和歌山県から香港までの、2500キロを移動した記録があるそうです。
海を渡るチョウ、アサギマダラの創作絵本動画 。
嵐の去った朝のこと、ノックスの森に変わった蝶がやって来ました。その美しい蝶の名はアサギマダラ、どうやら旅の途中で迷子になってしまったようです。
アサギマダラ は謎の蝶
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アサギマダラについては、夏に日本で生まれた多くが、秋になると南西諸島や台湾まで南下することがわかっているものの、越冬する場所や、大量に死んでいる場所もまだ見つかってはいないということです。
秋に南へと渡った蝶は、その後どうなるのでしょう?越冬して繁殖、春に羽化した者が再び北への旅にでるらしく、夏の間は日本の冷涼な高地などで繁殖、秋には平地に降りてきてまた南へと旅立つ、間違ってたらごめんなさい、私が調べたところそんな感じでした。
アサギマダラとの出会い
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私が初めてアサギマダラに出会ったのは、数年前の夏でした。木曽駒ヶ岳のロープーウェイ待ちで、ぼんやりしていると、何やら見たことのない浅葱色の蝶が、ゆっくりと優雅に目の前と飛んでいきました。花に止まったところをじっと観察、やっぱりうちの近所では見ない顔です。それで、家に帰って昆虫図鑑を調べると、アサギマダラという蝶でした。
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面白いもので、一度出会いが果たされると、それまで見ているようで見えなかったのか、急に縁が結ばれたのか、2度目の出会いがありました。それも名古屋市の住宅街で。台風が去った次の朝に、道路の真ん中に青い蝶が羽をたたんで休んでいました。なんでこんな場所にアサギマダラが?近づいても逃げも逃げません。どうしようもないので、そっと手に乗せて、近くで咲いていたアベリアの花に運びました。帰りに気になって、同じ道を通るとアサギマダラはもういませんでした。無事に旅立ったのだと信じることにしました。
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そして3度目の出会い。10月の半ば、何か青い蝶がひらひらしているのが窓から見えて、飛び方がアオスジアゲハとは違い、明らかに遅いから、不審に思ってよく見たら、アサギマダラでした。そういえばうち、フジバカマ植えてたっけ?フジバカマって、ヒヨドリバナの園芸品種だっけ?
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その後もう1回、3年ほど前に遊びに来てくれましたが、今年はまだ。毎年10月に入ると来訪を期待してしまうようになりました。しかしこの辺りも、すっかり家が建って雑木林やススキの空き地などが減り、マツムシも鳴かなくなりました。アサギマダラはまた来てくれるのでしょうか?